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第18回 卒業制作展 学生インタビュー(3) 「いつかの君へ」


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第18回 卒業制作展 学生インタビュー(3)
「いつかの君へ」

渡邊 更さん(アート表現コース 4年)

常葉大学造形学部では、2022年1月27日(木曜日)~30日(日曜日)の日程で、第18回卒業制作展を開催いたします。卒業制作展へ向け、毎日作品と向き合っている4年生に卒業制作に関するインタビューを行い、連載記事として掲載することとなりました。

第3回目の取材は「いつかの君へ」を制作した渡邊 更さんです。作品に登場する河原への思い入れや作品制作を経ての感想を伺いました。

大切な場所と特別なシンボル

作品についてたくさんの思い出を答えてくれた渡邊 更さん

「作品に登場する河原の近くに土手があるのですが、幼稚園の頃からよくそこで遊んでいたというのが思い出としてあります。あとは、大学生になってから川に行ってネタ探しや作品のヒントを得ていました。2年生の時に写真にまとめて本にしたのですが、それ以外にもたくさん思い出があります」

作品の中に自分の人生に大きく関わってきた河原を背景とし作品を制作した渡邊さん。卒業制作以外の授業課題のヒントも河原でたくさん得てきたといいます。大学生活の集大成である卒業制作。なぜ作品中に描かれている渡邊さんは制服を着ているのでしょうか?

特に力を入れて描いた河原

「学生の頃の自分が人生の中で比重が大きい気がしていて、シンボルとしてわかりやすい制服を着ています。あと、制服を着ているのがとても魅力的に感じられて、それを描きたい気持ちがあったので制服を描きました」

渡邊さんの人生の中で比重の大きい学生生活。そして渡邊さんが魅力を感じる制服姿。制服という一つのシンボルが渡邊さんの近くに存在していることが作品に描かれています。

一番の難関

「いつかの君へ」を描く渡邊さん

「卒業制作の題材を決めることが一番の悩みでした。卒業制作は4年間の集大成ということで、何を描けばいいかすごく悩んで、やはり自分自身を描くのが一番良いと思いました。そこから、自分をデフォルメしたのと、小さな頃からお世話になっている河原を題材にしました」

普段の課題制作とは大きく異なる卒業制作。題材決定が一番の難関だったそうです。やはりここでも登場した河原。渡邊さんの作品には切っても切れない縁があるのではないかと思います。

過去の自分へ、そして未来の自分へ

「作品の自分には自分の高校生時代の制服を着せていて、当時の私は自分に対してあまり自信が持てなくて、何もできない自分が嫌だったことがありました。でも大学生になって、油絵とか自分の好きな絵を描くようになって、もう終わった就職活動でも絵を描く仕事に就くことができました」

高校生時代の自分自身のコンプレックスを克服し、自分の好きな“絵を描くこと”を仕事にしていく渡邊さん。過去の自分にはやりたいことをやっていけばいいというメッセージを伝えたいそうです。

「22年間の集大成として、自分の住んでいた場所やただ絵が好きとか、興味のあることに全力でやるという純粋な気持ちを表現していたことを思い出して、初心に戻ることのできる卒業制作になればというメッセージを込めています」

自分のやりたいと思ったことをどんどん突き詰めてほしいという渡邊さんからのメッセージをいただくこともできました。渡邊さん、ありがとうございました。

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