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第18回 卒業制作展 学生インタビュー(2) 「身近な使われなくなったものを再興した実用的なプロダクト制作」


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第18回 卒業制作展 学生インタビュー(2)
「身近な使われなくなったものを再興した実用的なプロダクト制作」

市川 開さん(環境コース 4年)
常葉大学造形学部では、2022年1月27日(木曜日)~30日(日曜日)の日程で、第18回卒業制作展を開催いたします。卒業制作展へ向け、毎日作品と向き合っている4年生に卒業制作に関するインタビューを行い、連載記事として掲載することとなりました。

第2回目の取材は「身近な使われなくなったものを再興した実用的なプロダクト“再興CHAIR”」を制作した市川 開さんです。身近な使われなくなった物に興味をもったきっかけや、卒業制作を通して伝えたいことについて伺いました。

放置された自転車と開さんの想い

笑顔で卒業制作について語ってくれた市川開さん

開さんは大学3年次の立体駐車場のリノベーション課題をきっかけに、一つのものを修理したり、形を変えたりし、工夫しながら長く使っていくことに興味を持つようになりました。

「元々あったものを生かしつつ、新しいものを作るっていうのが面白いと思い始め、身近な使われなくなったものに手を加え、実用的なプロダクトを作りたいと考えました」

開さんは卒業制作にあたり、草薙・瀬名キャンパスの卒業生が放置していった自転車に目を向けました。制作当初、キャンパス周辺には多くの自転車が放置されていたそうです。そこで、開さんは自転車を解体し、再利用した椅子『再興CHAIR』というプロダクトを考えました。

放置された自転車で制作した「再興CHAIR」

再興CHAIR

「再興」とは一旦衰えたものが勢いを盛り返すこと。

「自転車に乗るのが好きで、形自体も無駄がない感じが自転車にはあると思いました。アイデアスケッチし、ハンドルの部分が背もたれになるのではないかなど自転車がもつ魅力に惹かれました」

元々、自転車に乗ることが好きだと話す開さんは、徐々に自転車がもつ魅力に惹かれていきました。また、普段から、着なくなった服を切り出してくっつけてみたり、料理で普通は捨ててしまう部分の再利用について考えたりしていました。このような経験から、使用されなくなった自転車を解体し新たなプロダクトにすることで、再興することができるのではないかと考えました。

自ら制作した椅子に座りながら説明する開さん

プロダクトを通して伝えたい「再興する」面白さ

「自転車自体の形の面白さを発見してもらい、一つのものを長く使うこと、今あるものの中で何が作れるかを考え、形にすることの面白さをこのプロダクトを通して発信していきたいです」

今回のプロダクトで少しでも多くの人が、身近にある使用されなくなったものを工夫して再興することに興味を持ってもらえると嬉しいと話してくれました。また、このプロダクトは放置されていた自転車をもらい、椅子の制作の際に溶接の専門的な知識を教わるなど様々な人たちの協力のもと成功させました。

最後に開さんにものづくりの学びについてうかがいました。

「建築やプロダクトなど所属しているコースに関わる本を読んだり、調べたりして学びにつなげました」

大学の授業に加え、興味のある専門分野の本を読むなど、自ら積極的に学びを深めることが大切だというアドバイスをいただきました。開さん、ありがとうございました!

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