健康科学部静岡理学療法学科の中野聡子講師らの研究グループによる論文 ”Relationship Between Locomotive Syndrome and Cortical Bone Thickness and Trabecular Bone Density in a Community-dwelling Postmenopausal Population”が、『Physical Therapy Research』に掲載されました。
【発表論文】
Satoko NAKANO, Etsuko OZAKI, Wataru NAKANO, Michitaka KATO, Yasunari KURITA, Daisuke TAKAGI, Daisuke MATSUI, Naoyuki TAKASHIMA. Relationship Between Locomotive Syndrome and Cortical Bone Thickness and Trabecular Bone Density in a Community-dwelling Postmenopausal Population
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【研究の概要】
ロコモティブシンドローム(ロコモ)は、加齢に伴って移動する力が低下する状態で、転倒や要介護につながる重要な健康課題です。本研究では、J-MICC研究に参加された50歳以上の閉経後女性1,405名を対象に、ロコモと骨の質との関係を調べました。その結果、ロコモのある方は、年齢や生活習慣の影響を考慮しても、橈骨の皮質骨が薄く、海綿骨の密度に関連する指標も低いことが分かりました。このことから、閉経後女性におけるロコモの背景には、骨密度だけでなく「骨の質」の低下が関係している可能性が示されました。ロコモの予防や進行を防ぐためには、運動や生活習慣の改善に加えて、骨密度だけでなく骨質にも目を向けた対策が必要であると考えられます。











