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ワンオペ育児という言葉を聞いたことがありますか


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皆さんはワンオペ育児という言葉を聞いたことがありますか?
私は健康プロデュース学部こども健康学科で保育者養成に携わっています。保育現場はチームワークの精神が命で、ワンオペとは真逆の世界です。子どもの生命を守るために、保育者同士が連携することが重要です。そして、子ども一人ひとりの心や体が健やかに成長するために、チームで保育を行うことに大きな意義があるのです。
これにはいくつかの理由があります。
まず、複数の保育者で保育活動を展開していれば、それぞれの視点から子どもを観ることができます。そうすれば子ども一人ひとりへの理解が深まり、その良さを最大限に見出すことができます。たとえば、真っ黒なバナナを描いた子どもがいたとしましょう。もし一人で保育をしていて、その保育者が「この子は色のセンスがない」と考えながら保育をしていたら……でも、他にもいろいろな考え方がありうると思いませんか?子どもの反応や活動などに対する見立ては一つより複数、多数あった方が保育はいっそう豊かになります。また、トラブルが発生した時も、自分の保育について他の保育者から意見をもらうことで、保育者自身が自分の保育を客観的に振り返る機会も得られ、保育者のステップアップにもつながります。そして何より、複数のスタッフがいれば、一人が抜けて休憩することも気軽に声かけ合ってできるものです。大人に余裕があることは子どもが健やかに育つ前提条件ではないでしょうか。
私自身も教育や研究活動、子育てなどにおいてチームで回すように心掛けてきました。さまざまな場面でそれぞれの仲間に助けられ、協働作業の中で相手の良さ、自分の役割を発見してきました。ひとりではどう頑張ってもうまくいきそうにないことも、助けを求めれば、案外皆応えてくれることを実感しています。これからもチームワークをキーワードに教育や研究活動などを続けて、学生や子どもたちとともに成長したいです。

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