グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



学びはおもしろい


ホーム >  教員コラム >  学びはおもしろい

私の専門・研究分野は、運動器疾患に対する理学療法、義肢・装具学、高齢者介護予防です。運動器疾患では、理学療法の効果判定についての介入研究。義肢装具については、公的研究費や産学官共同での補装具の開発とフィールド評価。介護予防については、産学官共同の委託研究や行政の委託事業を通じその効果判定と有効な介護予防方法の開発について研究し、その成果を報告しています。
自分の興味ある道に踏み出した大学生、将来の自分に無限の夢を持つ、あるいは未定のまま悩み続けている中高生・若者の皆さんに学びについて一つの考え方をお伝えします。
皆さんがどのような将来に進むにしても、学びは必要です。それは一般教養知識、法律や工学、医学の専門知識と技術、料理人や建築者などの特別な知識と技術、人間関係やコミュニケーション能力などを指しています。「また、勉強か」皆さんがそう思うかもしれません。今までのあなたの体験を想起してください。ひとは好きなことや必要に迫られたら自ら学びます。学んだ知識・技術は、実際の行動に移すことにより何らかの結果が出ます。その結果により反省や改善、満足や報酬、成長を得ることができます。
私は10年前から40坪ほどの畑で無農薬農業に取り組んでいます。私は農業の素人です。農業に関する学習はGoogle検索やYouTube、地元の農業従事者からの助言や技術指導、基本的な科学知識の再確認を行っています。日々これらの情報を更新・実践し、農業と向き合っています。結果は作物の収穫として手に取り食べることができ、趣味と実益を兼ねています。天候の影響や害虫、雑草との格闘、連作障害、猪やハクビシンの予期せぬ攻撃などアクシデントは続き、思うような収穫は得られません。そんな妨害の中で、収穫仕立ての手塩にかけた野菜は美味、だからおもしろい。

現在は多種多様な情報が簡単に入手できる時代です。皆さんの好きなことややりたいこと、興味のあることに関する情報の入手も同じです。自分の環境や状態に合致した情報を吟味し、理解し実践する。失敗は必然、その中に新たな発見や改善が生まれます。学びには時期や年齢はなく、いつからでもどこででも、何度でも学ぶことができます。
学びはおもしろい。

ページの先頭へ戻る