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心理学を活かすとできることが増える!


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プロ選手との面接調査の様子

みなさんは、大学で学んだことをどのように活かせると思いますか?私は、幼い頃から大学院に至るまで、競泳に没頭してきました。その経験の中で、もっと効率的な練習法はないのか、もっと上手に泳げるようになる方法はないのか、どうしたら緊張しなくなるのか、ただ泳いでいてもタイム短縮するわけではないのではないか等々、多くの問いを抱くようになりました。そんな時に出会ったのが心理学でした。
心理学は、人のこころと行動を科学的に解明できる学問です。人は、いつも疑問や課題を抱え、それに取り組むことでたくさんのことを学んでいるようです。疑問や課題に取り組むときに、ネガティブに捉えたりポジティブに捉えたりします。時に悩みと言われたりするのかもしれませんが、決してマイナスなことばかりではないのです。そうした機会を契機に、物事の考え方や捉え方の工夫をして、自分が思っている以上のことができるようになったりします。こころと身体はつながっているのです。

スポーツ団体への
メンタルトレーニング講習の様子

スポーツを通してみると、こころと身体のつながりを実感できます。私は、心理学に出会って以来、スポーツだけでなく動作に関するパフォーマンス向上に関連する色々な疑問や課題に対して、心理学を活用して紐解くようになりました。そして現在では、教育現場とスポーツ現場に直結する実用性の高い臨床心理技法と教育指導法の提供を目指した研究に没頭しています。
例えば、イメージトレーング法、メンタルマネジメント法について、様々な角度から方法論の検討や効果メカニズムを検証しています。専門的な観点を取り入れると、気づきの発見、心理的安定、やる気の向上、パフォーマンス向上など多面的な効果が確認されます。それぞれがそれぞれの目標に向かって、それぞれの置かれた環境で何かに取り組むことに、健常者も障害者も、アスリートスポーツも日常生活も、何も違いはありません。少し工夫するだけで、誰でもできることを増やすチャンスがあるのです。
興味のある方は、心理学を学んでできることを増やしてみませんか。みなさんのお手伝いができればと思っています。


研究成果の一部紹介:先天全盲ブラインドサッカー選手への指導実践の様子(「百瀬容美子・伊藤宏(2019)ブラインドサッカー選手に対する運動イメージ生成指導法の実践.スポーツパフォーマンス研究, 11, 320-338.」からの一部抜粋


①心理学を活用させた工夫:姿勢確認しながらイメージトレーニング指導すると……

②1回20分、計4回、1週間にわたる指導実践の結果:ボールキックフォームおよびイメージスキル、学習意欲の向上へ


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