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渡辺崋山 毛武游記図巻


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渡辺崋山
1793-1841 (寛政5-天保12) 年

毛武游記図巻

1831 (天保2) 年
紙本墨画、巻装、1巻
19.3×565.6㎝





崋山は、天保二年十月から十一月にかけて上州桐生から武州瓺尻を訪ねた。その時の記録は『毛武游記』として残しているが、この図巻は各地の風景を描いたものである。
広大な風景を鳥瞰的に描いた図と建物を透視図法によって描いた図から構成されている。いずれも細かい墨描のみで硬い描線である。『四州真景図』には淡彩が加えられ自由な筆致であるが、この図巻は土地測量技術師が計測したかのような気配りで描かれている。

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