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椿 椿山 歳寒僊品図


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椿 椿山
1801-1854 (享和元-嘉永7) 年

歳寒僊品図

1851 (嘉永4) 年
紙本着色、軸装、1幅
169.2×92.1 ㎝



椿椿山は江戸に生まれ、幕府の槍組同心で渡辺崋山の高弟の一人である。花鳥図を得意とし写実的な表現と南画の技法とが上手くマッチした人々に親しみやすい作品を残している。
渡辺崋山との交わりは深く崋山が蛮社の獄で幕臣に捕らえられると救済活動に奔走した。また椿山は崋山の一番弟子であり崋山没後十三回忌に肖像画を描いた。


文人は寒い季節にも枝をまっすぐに伸ばしたり美しい花を咲かせる松、竹、梅あるいは水仙などを特に好んだ。「歳寒三友図」(松・竹・梅または梅・水仙・竹)あるいは「歳寒二友図」(梅に寒菊)の名で親しまれている。
この図も、その一つで太湖石と呼ばれる観賞用の石と美しい二羽の鳥などを描き加えている。椿山五十一歳の作で晩年円熟期の作品である。

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