本学経営部学経営学科の文 載皓准教授が分担執筆した、『コーポレートガバナンスのフロンティア:現代企業の戦略と実』』が2026年3月30日(月曜日)に、同文館出版より刊行されました。
本書では、コーポレートガバナンスにおける理論的考察をはじめ、日本を含む4ヵ国のコーポレートガバナンスの最前線が紹介され、さらにESG経営やAIとの関連性という最新の動向についてもわかりやすく紹介しています。
文准教授は、単著で公刊されるのは『現代の企業倫理』に続く2回目であり、近年のホットな話題を中心にきめ細かくその最前線の内容が紹介されています。
本書では、コーポレートガバナンスにおける理論的考察をはじめ、日本を含む4ヵ国のコーポレートガバナンスの最前線が紹介され、さらにESG経営やAIとの関連性という最新の動向についてもわかりやすく紹介しています。
文准教授は、単著で公刊されるのは『現代の企業倫理』に続く2回目であり、近年のホットな話題を中心にきめ細かくその最前線の内容が紹介されています。
| 【書籍概要】 まず本書の書名に触れておきたい。コーポレートガバナンスのフロンティアとは、法制度の整備や不祥事防止にとどまらず、企業価値の定義そのもの(株主価値から多元的価値へ)を更新し、サステナビリティ・ESG・AIといった新領域も視野に入れながら、取締役会が戦略・リスク・データを統合的に監督する枠組みが形成されつつある、その最前線を指す。 1990年代以降、ガバナンス(統治)への関心は、私たちの想像を超える勢いで高まった。経営学のみならず、政治学、行政学、社会学といった幅広い分野において、学問の垣根を超えた議論が活発化したのである。その背景には、企業の規模がかつてないほど巨大化し、その活動が社会に与える影響が一段と強まったこと、そして経済のグローバル化という時代の大きな潮流があった。さらに、1990年代以降のICT(情報通信技術)の進展とデジタル化は、企業を取り巻く環境を劇的に変え、ガバナンスをめぐる変化をいっそう加速させてきた。とりわけ2000年代以降に台頭したAIやデジタル技術は、いまこの瞬間も社会・経済・文化のあらゆる領域で変革を引き起こしており、その動向から目を離すことはできない。こうした状況のもと、世界を舞台に活動する多国籍企業は常に注目の的となり、「企業のあり方」をめぐる議論は日々激しさを増している。ガバナンスとは何かという定義論をひとまず措くとしても、「企業は誰のものか」という問いに対して、誰もが納得する明確な答えがすでに見出されているわけではない。 近年では、国連のSDGs(持続可能な開発目標)の採択やパリ協定を契機として、企業の価値を財務面だけでなく「ガバナンス」という評価軸からも測る時代が到来した。これは「ガバナンス・ルネサンス」と呼びうるほどの大きな転換点である。とりわけ投資家によるESG(環境・社会・ガバナンス)経営への関心は、一過性の流行にとどまらない。企業の舵取りを担う経営者にとって、避けては通れない最重要課題となっているのである。また、AI技術のさらなる進化と情報化の進展は、今後のコーポレートガバナンス(企業統治)の体制そのものを大きく左右する要因として、真摯に向き合わざるを得ないテーマとなるであろう。 本書は大きく三部構成である。第1部ではコーポレートガバナンスの理論的考察(エージェンシー理論、ステークホルダー理論、取引コスト理論、企業倫理とコーポレートガバナンス)を扱い、第2部では各国のコーポレートガバナンス(日本、米国、ドイツ、韓国)を整理し、第3部ではコーポレートガバナンスの新たな動向(ESG経営、AI・デジタル技術)を取り上げる。コーポレートガバナンスの王道ともいえる基本理論はもちろん、現代において重要性を増している最新のテーマまでを網羅した。専門の研究者のみならず、経営学を基礎から学ぼうとする大学生や一般の読者にとっても、本書は最適な入門書となるはずである。 |











