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周りの人と学びあうこと


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私が看護師で働いていたとき、大切だと思っていたことは「関心を持つこと」と「気づく力を養うこと」でした。これは教員になった今も同じです。看護教育では、専門性が高い内容を学びます。聞いたことのない専門用語もあり、自分の体の中で起こっていることがどのような仕組みで起こっているのかは直接見えません。そのようなときに「何が起こっているのだろう?」と疑問や関心を持つことは大切であり、教員や大学の友人とわからないところを話し合い、理解し、共有していきます。周りの人と学びあうことは、大きく深い学びとなり、「わかる」ようになっていくと考えます。
看護の学びは生涯続きます。就職してからは、自ら学ぶことに加え同僚看護師、多職種のスタッフ、患者さんやご家族から学びます。看護師は看護だけではなく、人生をとおして周りの人との学びあいで、人として大きく成長していけると考えます。特に患者さんからの学びは、自分が経験していない多くの語りを聴くことにより、様々なことを考えるきっかけとなり、自分の価値観にも影響を及ぼします。教科書には書いていないこと、多様な価値観があること、当たり前と思っていたことが当たり前ではないことなど、様々です。私が教員になろうと思ったのは、教科書に書いてあることだけがすべてではないと伝えたかったからです。教員として学生の皆さんにできることは、「気づきを大切にし、興味や関心を持って自ら学び続ける力を持つ」よう、支援することです。今、アクティブラーニングを取り入れている教育機関はたくさんあります。私も看護教育の中に取り入れることができると考えており、「効果的な学習方法」が研究テーマの一つでもあります。あらゆることに関心を持ち、自ら学び、共に学びあい、新たな発見や知識が身につき、多様な価値観を認めあい、「看護って面白い」と思えるようになってもらえるとよいと考えています。


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