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伊豆半島で体験しながら学びましょう!


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わたしは、環境社会学を専門としています。これまで農山村をフィールドに、人が暮らしを成り立たせるには限界的な厳しい自然環境において、地域社会がいかに持続可能な資源利用システムを編み出してきたのかを研究してきました。
今回、わたしがゼミナールやボランティアなどで棚田地域と関わってきた活動について紹介いたします。本学では、2003年から現在まで社会環境学部の学生有志を中心に、西伊豆・松崎町石部地区で棚田保全ボランティア活動に取り組んでいます。

石部棚田全景

富士山と駿河湾を眺める絶景の棚田で、田植えや草取り、稲刈りを体験することができます。鍬一本で行う畦切りや畦塗りのように、なかなか体験することのできない伝統農法を継承する貴重な場ともなっています。これらの農作業を担ってくれる学生たちは、高齢化や担い手不足で悩む棚田地域にとって欠かすことのできない重要な存在です。

青空マルシェ

年間を通じて何度も地域に通い、農業体験を重ねる中で、学生たちが「ふじとこ伊豆プロジェクト」を企画し、地元で民宿を営む女将さんたちとともにアイデアを練りながら、地域づくりに取り組むようになりました。このプロジェクトでは、棚田の魅力をより広く伝え、地域の方たちも楽しめるように、石部の野菜や果物、海藻、加工品を販売する「青空マルシェ」と地場産の食材を生かした郷土料理を提供する休憩所として「いっぷく亭」を企画運営し、好評を博しました。

大地曳網祭り

石部の一大イベントである夏の「大地曳網祭り」や収穫の秋に開催される「棚田コンサート」では、運営スタッフとして学生も一緒にイベントを盛り上げます。
棚田保全をめぐる状況は大変厳しいですが、地域の人々の知恵や技に学びながら新たな地域づくりを実践できる学生が育つことを期待しています。

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