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手のリハビリテーション


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私は30年ほど病院のリハビリテーション部門に所属して患者さんにリハビリテーションサービスを提供してきました。リハビリテーションというと多くの方は、事故や病気で歩けなくなってしまった人の歩行練習やスポーツ選手の競技復帰の過程などを思い描くかと思います。
私の専門分野は皆さんの描くイメージとは少し違うところにあるかもしれませんが、手のリハビリテーションです。(専門的な呼称としてはハンドセラピィと呼ばれます)
手は人が生活していく上で欠かせないものであり、生活だけでなく文化や芸術を生み出してきた「人間」ならではの機能を持つ部位・器官と言われています。
皆さんは利き手の指先を少し怪我しただけで鉛筆や箸の扱い難さを感じたことがあるのではないでしょうか?リハビリテーションが必要なレベルの大きな怪我であればなおさらです。
実際の臨床の現場では、手の診療を専門としている医師「手外科医」と協力体制をとって手術が必要な患者さんに手術後だけでなく手術前から関わることも少なくありません。
これは、生活に関わる大切な部位であるからこそ生活に踏み込んで治療計画を立てるために必要なことです。また、患者さんによっては写真に示すような治療用の装具(上)や障がいの程度や状態に合わせて生活に適した装具(下)の作製を行ったりします。
まだまだ、すべてにエビデンスが十分とは言えないところがある分野ですが、その確立のためにも研鑽を重ねたいと思っております。


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