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自分をアピールするスピーチ・プレゼン技法


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私の最近の研究テーマは、どうすれば聞き手の脳裏に刻まれ、聞き手に話し手が意図した行動をとらせるようなスピーチやプレゼンができるかということです。本来、スピーチやプレゼンは特定の明確な目的のために行うもので、例えば、スマートフォンのプレゼンでは最終的に聞き手にスマートフォンを購入してもらえなければその目的を果たしたことにはなりません。ただプレゼンが思い描いた通りにできたということで自己満足できたとしても何の意味もありません。史上最高のプレゼンをしたとも評されるアップル社の共同創業者で前会長・前CEOの故スティーブ・ジョブズ氏も、そのプレゼンの後で iPhone が爆発的に売れたからこそプレゼンが高評価を受けているわけです。
目的を果たし、望む結果を残すスピーチやプレゼンをするためには、自分をアピールするような主張的な「自己呈示」を行うことです。日本人が話をする場合、自分を目立たなくして、話の内容に集中してもらうといった、控えめで防衛的な自己呈示をする人が多く見受けられます。欧米人の多くがするように、テーマが自分のことでなくても、舞台の中央に立ち、自分をアピールするようにして話をしなくては話を聞いてすらもらえないことになりかねません。話し手に対して興味が沸かなければ、聞き手がその話に耳を傾けることなどありません。そうならないためにも、自分の価値や話のメリットを前面に出した「自己宣伝」を取り入れた主張的な「自己呈示」を行うことです。それを教えることこそが今の教育においても肝要なことだと私は思います。もちろんこの研究は私自身に対する戒めのために行っているものでもあります。

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