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ヒントと答えはスポーツ現場にある


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皆さんは、アスレティックトレーナー(AT)という仕事をご存知ですか。本学科で教育している日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)は、安全・健康管理、スポーツ外傷・障害予防、コンディショニング、リコンディショニングなどを担う役割としています。
私は高校、大学で本格的にラグビーをしていました。大学のラグビー部にはチーム運営に関わる“係”が幾つかあり、経緯は忘れましたが、私は“トレーナー係”になりました。授業とは別に“トレーナー”の勉強会に参加し、知識や技術を少しずつ身につけていきました。大学院では、トレーナールームの運営にも関わるようになり、日本のスポーツ界にもATが必要だと思い、この職業につくことを決めました。
現在、カリキュラムとしての教育をするかたわら、スポーツ現場において実践教育も行なっています。ATを志す学生、選手のサポートをしてみたいという学生とともに、サッカー部のサポートを通じて学生の指導をしています。
研究は、新規の動的バランス能力評価について行なっています。始めるきっかけは、前任校においてACL再建後の学生に行なっていた評価の一つで、片脚で台上から飛び降りて同側で着地するというタスクにより、動作の状態を健側と比較していました。この評価に執刀医が興味を持ち、大学病院の医師、理学療法士と共に客観的な評価法の検討、評価プログラムの作成を試み、動的バランス評価システムとして販売されるに至っています。しかしながら、年代別の特徴、競技種目特性との関連、競技復帰の基準、コンディションの指標・・・など、明らかにするべきことが山積しています。本学では、サッカー部の学生を対象に測定を行なっています。詳細な検討はこれからですが、一卵性双子の選手、2人の間に動的バランス評価では違いが認められました(未発表)。遺伝的因子はもちろんのこと環境因子もほぼ同じ2人に、着地戦略に違いがあるということです。また、コーチの目でみたアジリティーとスピード能力に優れる選手と劣っている選手の間にも、有意な差が認められました(未発表)。
このように、スポーツ現場からでてくる疑問や閃きを大切に、教育研究に携わっています。

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