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コロナ禍に私が思う事・・・幼児教育・保育をNEW ステージに!


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メーテルリンク/著、堀口大學/訳『青い鳥』(新潮文庫刊)

新型コロナウイルス感染症により、幼児教育・保育に携わってきた人は、価値観の変化を強く求められています。今までの幼児教育・保育は「手をつなぐ」「一緒に歌う」「みんなで仲良く」という『触れ合い構造』で成り立ってきました。この『触れ合い構造』は、『保育者の魅力』だけが大切な要素で、絵本やおもちゃといった教材は、あくまでも保育者を助けるものとして扱われてきました。保育者の力に頼ってきたと言っていいでしょう。
しかし、コロナ禍にあって、「衛生管理への配慮」「安全・健康の環境準備」「緊急事態への対処」といった、『触れ合い』だけでは成り立たない状況に直面し、保育者は新たな意識をもつ必要に迫られています。
そこで、今後は「保育者の魅力+ 乳幼児用の教材(絵本やおもちゃ等)の魅力」といった新たな構造と考え方で、この状況に対応することが求められています。
絵本やおもちゃは『保育者を助けるため』のものではなく、教材と保育者が両輪として、一体化する存在として活躍することになるでしょう。
「触れ合えないなら、触れ合った気持ちになれる(触れ合う感性を育む)」「一緒に楽しめないなら、個々で楽しむ(想像力・創造力を育む)」といった、新たな役割を教材・教具が担うことになります。「補助保育者・もう一人の保育者」として「乳幼児の教材・教具」を扱うことができるのです。乳幼児用の教材・教具は、小学校以上での教科で使用される教材とは違い、乳幼児の成長・発達に合わせ、興味・関心をもって活動ができるように作られています。
【新たな日常・新しい生活様式】を模索しなければならない今こそ、幼児教育・保育の “NEWステージ”を作り上げるチャンス!それが新たな幼児教育・保育の在り方として定着し、新時代の保育者の姿を作り上げていくことでしょう。

*メーテルリンクの『青い鳥』堀口大学訳・をご存じですか?主人公のチルチルとミチルが幸福の青い鳥を求めて旅するお話です。その物語の中で最も印象に残る場面『未来の国』があります。時間(とき)を刻んだ1冊です。自分の身体全てが宝物となります。
・・・・・・・コロナ禍にあり思い出した1冊です。・・・・・
(座右の銘:至誠天に通ず・・常葉大学 保育学部保育学科教授 駒井美智子)

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