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看護師の多様な道


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常葉大学には看護師国家試験受験資格が得られる看護学科がありますが、看護師は自分次第で、多様なキャリアを選択していける面白い職業であることをお伝えしたいと思います。2016年現在、就業している看護師・准看護師は約160万人で、そのうち83%が病院・診療所の勤務です(日本看護協会;看護統計資料より)。しかし、地域医療や、地域包括ケア推進を背景として、地域で活躍する看護師も強く求められています。看護師の定義は、保健師助産師看護師法によると「療養上の世話」(対象者の日常生活行動全般にかかわる援助)と「診療の補助」(医師の指示による採血や注射など)を業(ぎょう)として行う者となっており、昭和22年から変わっていません。しかし、看護師は、自分の興味関心や、国民の健康状態や社会・医療の変化に合わせ、多様な方向に進むことができるのです。思いつくまま挙げてみると、地域の病院や高齢者施設での看護や訪問看護、ケアマネージャーを行ったりし「何でも来い、の頼もしいジェネラリスト」として活躍する道、病院で専門看護師や認定看護師、特定看護師(仮称)として、「卓越した専門性を持つ看護師」になる道、企業や学校で「働く人や子どもたちの健康を守る看護師」になる道、大学などで「看護教育や研究」を行う道、省庁に勤務したり、政治家になるなど「看護行政」を行う道、看護師の資格と経験を活かして「起業家」になる道、などが考えられます。これらの道への進み方や具体例については、ぜひご自分で調べてみて下さい。その専門的な内容と、社会での存在意義について、きっと発見があると思います。私も、かつて病院に勤務するうちに、病気になる前の段階での健康づくりの重要性に気づき、健康の維持増進をテーマとして教育・研究活動をしたいと考えて、大学教員になりました。

今回は看護師のキャリアを「道」として紹介しました。詩人の高村光太郎は、「道程」という詩の中で「僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる」と言っています。看護はあらゆる地域や場において、人々の健康に関わる仕事であるために、看護師は時代に求められる看護を自らキャッチし、現代の看護の道を開拓していく必要があります。皆さんも、一緒に看護の道を創っていきませんか?

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