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百貨店とコンビニ


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ローソンS常葉大学草薙キャンパス店内
(ローソン本部承諾)

私の研究分野は「流通」です。小売業を研究していると言い換えた方がわかりやすいと思います。小売業の中でも、特に百貨店とコンビニエンスストアを研究対象としています。なぜ、この2つなのかというと、私は岐阜県出身で10歳くらいまで月に一度は、名古屋市の松坂屋、岐阜市の高島屋、四日市市の近鉄百貨店のどれかに連れて行ってもらっていました。私は洋服を買ってもらうわけでなく(母や姉は洋服を買うのがメインで)、大きくて綺麗な百貨店に連れて行ってもらい、屋上のすぐ下の階のレストランで「お子様ランチ」を食べるのが楽しみでした。私より少し年齢層が上の60歳以上の方であれば、百貨店が特別な存在であったと理解していただけると思います。今はイオン(イオンモール)が展開する巨大なショッピングセンターが全国にありますが、私の小さい頃のダイエーやイオン(当時のジャスコ)はデパートと同じような多層階の売場で、低層階で横に広くはありませんでした。同じ多層階の小売業で比較するなら、百貨店は綺麗で誰にとっても憧れの小売業でした。その百貨店がバブル経済崩壊以降、売上高が大きく減少するようになり、それを何とかできないかと思ったのが、百貨店の研究を始めたきっかけです。
コンビニエンスストア(コンビニ)は、本部と加盟店の経営主体が異なるというフランチャイズシステムに興味を持ったからです。それには私の両親が、私が大学1年の時に脱サラして、ケーキやアイスクリームのフランチャイズチェーンに加盟し経営を始めたことが影響しています。それとともにコンビニでは恒常的な価格競争は行わないと考えられていたのに、2005年9月に500mlペットボトル清涼飲料の値下げが始まったことで、それがコンビニや清涼飲料メーカーにどのような影響を与えるかに興味を持ったからです。
私は大学卒業後に大塚製薬でポカリスエットやオロナミンCドリンクの営業を約11年した後に退職し、大学院に進学して研究を始めたので、最初から大学教員になろうと思っていたわけではありません。そして有名大学を卒業(有名大学院を修了)しているわけでもありません。大学教員は頭がいい人、勉強ができる人がなると思っていると思いますが、そうでもありません。そうでない代表が私です。取引先と話しをして商品を売り込むこと(営業)が苦手な私が、今では大勢の学生の前で授業をしています。人生はそんなものです。

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