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“何のために勉強するのか”を求めて


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心身マネジメント学科で保健体育の教員養成に携わっています。保健体育教師のイメージは、竹刀を持って、生徒指導に関わる「おっかない先生」というものが一般的です。実際は生徒のことを第一に考え、身体活動を通して真摯に接してくれる人間味溢れる、そんな教師であり、そうあって欲しいと今でも願っています。保健体育の教師は、学校の核であると常々感じます。陰日向なく学校を、教育全般を支える存在であると信じています。そのためには、生徒に、健康や運動に関する知識、技能をしっかり教え、伝える力を養っていかなければならないと思っています。
教員養成の研究分野として、身体教育、保健体育科教育を掲げています。ここ数年、文科省の科研費補助を得て、体育実技指導を通して、非認知能力の一つである“Self-Control”を伸長することについて、研究に取り組んでいます。技能、精神両面を自分自信でコントロールする力についてです。これを突き詰めていくと、そうした力を身につけてどうするのか、ということになります。

保健体育ばかりでなく、学校での学びは、様々な知識、技能、能力を身につけます。それは何の為か。子ども達に対して「勉強しなさい。将来の自分のために。」との言葉を良く聴きます。身につけた知識や技能を、将来、自分のために使う。沢山の給料を得て、贅沢な生活をし、偉くなるために。しかし世の中を見渡すと、学んで得たものを自分の為だけに使い、多くを失う人のなんと多いことか。逆に、学んで得たものを、周囲の人を喜ばせる為に使って、尊敬や感謝を得られた方々も沢山います。ここ浜松にある「ものづくり伝承館」が示すHONDAの創業者本田宗一郎さん然り。COVID-19対策にあたり、多くの命を守るために尽力されている人々。他のためにできる限りのことを為せる人になるために、学ぶ姿勢を忘れない、それを伝えられる教員を養成していきたいと思っています。

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