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常葉大学ビジネスチャレンジ 第10回高校生ビジネスプランコンテストを開催/経営学部


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2022年2月5日(土曜日)に予定していた第10回高校生ビジネスプランコンテスト発表大会は、新型コロナウイルス感染拡大により対面による実施から動画による審査に代替し、スケジュールを次のように変更して開催しました。
本年度は静岡県内14高校(149名)から、「ビジネスプランの部」76作品、「調査・研究の部」8作品の応募があり、1次審査を通過したチームについて、「ビジネスプランの部」は、①実現性、②市場性、③地域性、④独創性、⑤プレゼンテーション発表力、⑥夢を感じ取れたかの6項目。「調査・研究の部」は、①問題意識の明確さ、②調査・研究の充実度、③プレゼンテーション表現力の3項目で厳正な審査を行いました。
動画による審査スケジュール
2月 8日(火曜日)動画の受付締切り
2月17日(木曜日)審査の集計
2月18日(金曜日)審査結果の発表
「ビジネスプランの部」グランプリに輝いた県立伊東商業高等学校official米団dism2班は、「6次産業体験サイトが家庭菜園に新たな楽しみ方を提案!」というテーマで、2016年に地元のJAあいら伊豆が、伊東管内の農業従者の高齢化と野菜物の特産品がないとう課題を解決するために開発したアイランドルピーという新種のトマトの家庭菜園キットを商品化し、購入者に対してブログで様々な情報を提供するというプランでした。さらに、準グランプリを獲得した同校のofficial米団dism1班は、観光地にある衰退した商店街に活気を取り戻すために、商店街のなかに宿泊施設「まち宿」を開業し、その宿泊客の消費活動を商店街の活性化につなげるというものでした。
「調査・研究の部」グランプリに輝いた県立川根高等学校「つながり隊」は、2021年4月時点で中学生の17人に1人、高校生の24人に1人とされるヤングケアラーが抱える最大の問題は「社会的孤立」であるという問題意識からスタートし、その実態をインタビュー調査で明らかにしています。そして、種々の困難を抱えるヤングケアラーの支援策として高校内に社会的交流の場として居場所カフェを設け、社会的孤立を防止しようという内容でした。準グランプリを獲得した県立伊東商業高等学校official米団dism3班は、前年度に取り組んだスギやヒノキなどの加工品から出る残余の木片を利用した「遊漁キャッチャー」には、①製作期間が長い②子どものみが楽しめるものであった③木の香りが感じにくかったという課題があり、それを解決するために芳香蒸留水(アロマウォーター)を使った「石鹸づくりキット」を開発・販売するというものでした。
本年度も発表大会進出10チームのうち3チームを県立伊東商業高等学校が占め、さらに「ビジネスプランの部」のグランプリと準グランプリ、「調査・研究の部」の準グランプリを独占しました。同校では授業で商品開発に取り組んでいることが多数の入賞を果たす結果につながっていると思われます。
最後に、惜しくも上位入賞を果たすことができませんでしたが、県立静岡高等学校郷土研究部公民班の「駿河湾産サクラエビ食文化継承のための考察」では、学術論文に求められる参考文献・図表一覧・脚注が正確に示されていたことが印象的でした。次年度から新たにスタートする「しずおか高校生探究学習発表大会」では、アカデミックルールに則ったこのような作品が増えることを期待します。

第10回高校生ビジネスプランコンテストの結果

グランプリ

「6次産業体験サイトが家庭菜園に新たな楽しみ方を提案!」(街おこし部門) 静岡県立伊東商業高等学校
official米団dism2班

準グランプリ(浜松いわた信用金庫賞)

「これが、高校生が考える商店街の生きる道!!」(街おこし部門) 静岡県立伊東商業高等学校
official米団dism1班

入選

「新たな移動手段で浜松をにぎやかに!~とりまGoGo~」(街おこし部門) 浜松学芸高等学校
地域と繋がーるズ
「親子で楽しむ人気スポット」(街おこし部門) 富士市立高等学校
Bright
「大河ドラマ誘致プロジェクト」(街おこし部門) 島田樟誠高等学校
寿桂尼大河ドラマ制作推進実行委員会
※入選はプログラムの発表順で成績順ではありません

審査の講評

ビジネスプランの部

今年で10回目になるビジネスプランコンテストですが、昨年と同様、コロナウイルス感染症蔓延という異常な状況での開催になりました。それにも拘わらず、多くの応募がありました。応募されたビジネスプランは76件あり、その中から最終選考に5つのビジネスプランが選ばれました。しかしながら、大会直前で、映像でのプレゼンテーションへの切り替えが行われたため、5校の高校生の皆さんには多くの負担をかけることになりましたが、提出された映像もよく工夫され、優れたプレゼンテーションが行われていたと思います。
最終選考に残された5つのビジネスプランは、広い意味で地元経済の活性化を実現するビジネスプランと言えます。その評価基準は、「実現性、市場性、地域性、独創性、プレゼンテーション発言力、夢を感じ取れたか」という6つの基準で採点評価が行われました。審査は7名で行われましたが、特に大差がついたのは、実現性、独創性の基準でした。それ以外の4つの基準では大差はつかなかったと言えます。ビジネスプランでは、この実現性と独往性が特に重要視されます。その点で、今回優勝された静岡県立伊藤商業高等学校の「6次産業体験サイトが家庭菜園に新たな楽しみ方を提案!」というビジネスプランは、この2つの基準を最も明確に持つビジネスプランであったといえます。
これからも皆さんが、地元の様々な社会課題を取り上げ、その解決策をご自身で考え、実現され、よりよい静岡の未来実現に取り組まれることを期待しております。
(ビジネスプランの部審査委員長 経営学部特任教授 芦澤成光)

調査・研究の部

グランプリ

「ヤングケアラーの社会的孤立を防ぎたい!
―つながりを求めて―」
静岡県立川根高等学校
川根高校「つながり隊」

準グランプリ(遠州信用金庫賞)

「廃棄木材の新たな活用方法について」 静岡県立伊東商業高等学校
official米団dism3班

入選

「小規模バイオメタン施設の開発と地域への普及」 静岡理工科大学星陵高等学校
星陵ラボ・バイオメタン班
「駿河湾産サクラエビ食文化継承のための考察」 静岡県立静岡高等学校
郷土研究部公民班
「松葉から分離した乳酸菌の可能性について」 静岡理工科大学星陵高等学校
星陵ラボ・小水力班
※入選はプログラムの発表順で成績順ではありません

審査の講評

調査・研究の部

意義のある素晴らしい成果を発表いただきまして、ありがとうございました。「バタフライ効果」の如く、皆さんが研究調査を積極的に行ったことにより、地域住民の気づきや発見、問題意識の高まりを促進し、これからの大きな変化に繋がっていきます。よりよい社会を構築するための一人一人の貢献に心から敬意を表します。簡単ですが、各発表について講評をお伝えします。
第1発表「小規模バイオメタン施設の開発と地域への普及」:問題意識と解決策の利点が明確に示されていること、実験を行って研究を積み重ねていることが高く評価できる点です。改善点としては、意識調査の報告の仕方です。調査人数や調査対象の属性、調査方法、調査時期などの情報を提示することが大切です。また、アンケートを実施するのであれば、課題解決のヒントになるよう、調査目的を明確にしたうえで、質問内容をもう少し掘り下げることをお勧めします。第2発表「駿河湾産サクラエビ食文化継承のための考察」:産業・教育・地域社会など多角的な視点から考察・提案がなされていることがこの発表の一番の魅力です。改善点としては、調査結果のどこに重点を置いて発表するかを再考することです。まずは、他団体が行った調査と自分たちが実施した調査とを明確に区別します。添付資料のグラフにも出典を記載しましょう。そして、皆さんのオリジナルのアンケート調査に重点を置き、データを用いて報告することで、研究発表の質をより高めることができます。第3発表「廃棄木材の新たな活用方法について」:ヒノキの薪割りから商品開発・販売まで一連の工程の実践において、努力量とその結実を高く評価します。改善点としては、最後のまとめのスライドを工夫することです。一般的なことではなく、今後の活動方針を具体的に示したほうが、より発展性を感じます。卒業間近の皆さんが、今までメディアで宣伝してきた石鹸を、今後どのように展開していくのか、期待を込めて知りたいところです。第4発表「小水力発電を活かした持続可能な街づくり」:アンケート調査のまとめ方を工夫していた点、模型の作業工程も分かりやすく伝えていた点が良かったと思います。一方、導入部分については、改善の余地があります。冒頭の約1分半、研究動機や問題の背景などをスライド無しに口頭だけで説明していました。地域活性化にもつながる素晴らしい活動ですから、研究意義をスライド上に文字で明確に示すことで、聴衆により印象深くアピールしましょう。第5発表「ヤングケアラーの社会的孤立を防ぎたい!―つながりを求めて―」:研究方法をしっかり学び理解したうえで調査と分析が進められており、精度の高い報告になっています。ヤングケアラーについて自分事として真剣に考え、寄り添う姿勢が滲み出る発表は、聴衆の気持ちを掴む力強さがあります。首尾一貫したまとまりのある素晴らしい内容でしたが、改善点があるとしたら、学んだことを伝える最後のスライドのひとつ前に、今回の研究の限界と今後の発展について言及することです。以上が、各発表に対するフィードバックです。今後の参考になれば幸いです。
(調査・研究の部審査委員長 経営学部教授 中津川智美)

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