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外国人児童教育観察実習:ムンド・デ・アレグリア学校


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ムンド校卒業院生(中央)によるポルトガル語のプレゼンテーションと、ポルトガル語による授業体験中の院生

 2025年8月7日、浜松市にあるムンド・デ・アレグリア学校を訪問し、外国にルーツをもつ子どもの学びの現場を実際に見学させていただきました。ブラジルやペルーから来日した子どもたちが多く通うこの学校では、母語と日本語で教育を行っており、子ども一人一人が「どこで暮らしても生きていける力」を育むことを目指しています。
 校長先生からは、「保護者の事情により、いつ母国に戻るか分からない不安定な状況の中で、子どもたちに進路の選択肢を保障するため、母語の教育も大切にしている」とお話がありました。「日本に馴染ませる」のではなく、「互いの文化を理解し尊重する」ことを大切にする「統合」という視点に深く共感した次第です。
 他にも、ポルトガル語で行われる母語授業を体験し、言葉がわからないことから「不安感」や「孤立感」を強く感じました。また、その授業において、みんなが笑っているのにその意味がわからないことから笑えなかった体験を通し、感情を共有できない切なさを痛感しました。その一方で、先生の温かな眼差しやジェスチャーに救われ、非言語コミュニケーションの重要性にも気づかされました。
 言語がわからない不安を「知識として」ではなく、「感覚として」理解できたことは、私の財産となりました。今後、教員として様々な背景を持つ子どもと関わる際、この体験が想像力と共感力の源になると感じています。
学部卒院生1年 鈴木 星太朗                     

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