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実習に向けて


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ストレートマスター2年の夏目果林です。セミも鳴き始め、いよいよ本格的な夏の到来を感じます。
 7月8日,9日には静岡県教員採用試験の一次試験が実施されました。採用試験に臨むそれぞれが、これまでの大学院での学びをしっかりと発揮できたと思います。特に、面接試験では大学院で行ってきた実習での学びを存分に語ることができたと感じています。

 大学院で一年と半年を過ごし、私は学部時代からの成長を実感しています。毎日の授業ももちろんですが、特に実習における学びは大きいです。教職大学院では、2年間で3回の実習が計画されています。その3回の実習は同一小学校で行われるので、ある程度学校の事情を知った上での実習になります。それぞれの実習には、教科指導の他に独自に設定されたテーマがあり、学部時代の実習との大きな違いであると考えます。
 5月に行われた実習IIは、"教科指導"を中心に、4週間の実習を行いました。学部時代の実習では、いろいろな教科においてそれぞれ単元の中のどこか一時間を与えられて授業実践を行ったのに対して、大学院での実習では、決められた教科を中心に一単元丸ごと行わせて頂きました。私は、6年生の国語の「カレーライス」の単元を担当しました。この単元は、書く力を修得することを主たる目的としていますが、書く力だけでなく、グループ活動の運営の仕方の重要性についても考えるきっかけとなりました。この経験を通して、単元全体の見通しを持ち単元のなかでどこに重きをおいて授業をするのか、そのために各時間をどう構成していくのかを考えながら授業づくりを行う重要性について学ぶことができたと実感しています。

 11月には3回目となる実習Ⅲが予定されています。実習IIIのテーマは"学級経営・学校経営"です。7月に入ってからは,もう実習Ⅲにむけての事前指導が始まりました。
 先日行われた事前指導では,①学級経営はなぜ大切か,②学級経営の難しさはどこにあるか,③良い学級経営の要件は何か,の3つのテーマを設定し,それぞれのグループに分かれて話し合いを行いました。
 学級経営の大切さとして,子どもたちに安心感を与えられることが挙げられると思います。子どもたちが安心して学校に来れるよう、まずは所属する学級がどの子にとっても居心地の良い場所でなければならないと考えます。そのため、学級担任は日頃から児童理解に努める必要があると考えます。
 また,学級経営の難しさとしては,保護者の方の子どもへの願いと学校・学級担任が持つ子どもへの願いが必ずしも同じではないことが挙げられると考えます。願いの違う保護者の方とどう関わり,学級経営を行っていくのか実習Ⅲを通して学んでいきたいと考えます。
 それから,良い学級経営の要件としては,子どもたちの、自主性・自立性が育っていることであると考えます。話し合いのなかで現職の先生が"安心して出張に行けるクラスがいいクラスだ"とおっしゃっていました。学級担任がいないときにこそそのクラスの真の姿が見られるのだそうです。常に教師が指示を出すのではなく,時には子どもたち自身に考えて行動させることによって,自分で気づき,行動する力が育まれていくのだと学びました。

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