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実習Ⅱを通じて


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教職大学院ストレートマスター2年の加藤三士郎です。
 梅雨の晴れ間にのぞく青空が目にまぶしく,夏らしさを感じる今日この頃です。夏の暑さに負けず,教職大学院では,だれもが熱心に日々の学びに打ち込んでおります。
さて,ストレートマスター2年生は,5月8日から4週間の実習に行ってきました。2年生は,今回の実習テーマである「教科指導を中心とする実習」を通して,各々の研究課題に向けて実践を行ってきました。大学院に戻った現在は,1年生や現職派遣の院生の方々,教授方からアドバイスをいただきながら,それぞれの成果や課題についてまとめている最中です。
 教職大学院での実習は,2年間を通じて計3回行われます。私たち平成28年度生から,3回の実習は全て同じ小学校で行うことになりました。今回の実習で初めて,教職大学院の院生が,同じ小学校で2度目の実習に行ったことになります。
 1度目の実習は,1年次11月に行われました。その実習の後,各自継続してボランティアに伺い,その中で実習に臨みました。よって,自然な雰囲気のまま学校に溶け込むことができました。既に実習校の先生方や児童との面識があり,学校の様子にも慣れているため,実習テーマである「教科指導」に集中して取り組むことができたと感じています。
 私は6年生の算数で,1単元分の授業を行う機会を戴きました。研究課題達成に向け,様々な手立てを講じ,児童のあらわれを分析しながら実践を行うことができ,非常に充実した毎日を過ごすことができました。
 大学院の課題研究では,私は「有能感」について研究を進めています。今回の実習では,算数科の「分数のかけ算」で1単元分の授業を行いました。授業を行う上で,児童たちが分数の学習を通して,算数を学ぶことや算数を活用することに対する有能感の向上を目的に設定しました。児童の有能感を向上させる手立てを,8つの項目として設定し,授業の組み立てや,児童とのかかわりの中で反映させるように留意しました。
 一例として,「逆数ゲーム」が挙げられます。対戦形式でゲームを行い,逆数の定義に辿り着くようにしたものです。これにより,普段は授業に参加しない児童が,自ら活動に取り組み,自発的な発表まで行いました。このことは,今回の実習の中での最大の成果です。
 また,実習期間終了の翌日,運動会に参加させていただきました。ここでは,学部の実習では体験できなかったような機会を戴きました。実習校の先生方からは「教員免許があるし,ボランティアで勝手がわかっているので,とても助かる。」とコメントを戴くことができました。様々な作業に取り組む中で,改めて学部の実習との違いを実感しました。

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