グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



北京だより


ホーム >  教職大学院ブログ >  北京だより

4月から,在中国日本大使館付属北京日本人学校に赴任した矢嶋優樹さんより、北京だよりが届きました。


いよいよ授業が始まった。中学生になって生徒たちは,初めて負の数を学ぶことになる。この単元で最も大切なことは,負の数の概念形成である。実感の持ちにくい「負の数」を,どうしたら楽しく学ぶことが出来るか考えた。身近な場面の中で操作活動を通して学ばせることが効果的だと思い至った。その結果がトランプゲームである。
 ルールは以下の通りである。
 ・赤のカードを正の数,黒のカードを負の数とする。
 ・右隣から1枚カードを引き,手もとのカードの合計が0になった人が上がり。

 実際に子供たちは楽しくゲームに参加できた。授業のねらいにあう内容にするために,ルールを少しずつ変えながら,ゲームを数度か行っていった。
 加法,減法では,トランプカードを引くことを足し算,引かれることを引き算として,「正+正」,「正-正」,「正+負」,「正-負」の4種類の計算を行わせ,意味を考えていった。この活動は,整数を負の数まで拡張して交換法則を考えることにも繋げられた。また,負の数のカードを連続して引いた生徒を取り上げ,「負×正」の問題へと発展させることもできた。
 今後も体験をともなった理解を通して,学習を深めさせていきたい。

ページの先頭へ戻る