グローバルナビゲーションへ

本文へ

ローカルナビゲーションへ

フッターへ



国分中部株式会社と連携した『陸上養殖サーモン未利用部位活用プロジェクト』の現地視察を実施しました/経営学部 安齋ゼミ


ホーム >  News&Topics >  国分中部株式会社と連携した『陸上養殖サーモン未利用部位活用プロジェクト』の現地視察を実施しました/経営学部 安齋ゼミ

2026年8月27日(木曜日)、経営学部安齋ゼミの3年ゼミ生である、山口麻衣さん・磯部愛洋さん・鈴木さくらさんの3名が、静岡県小山町で行われている陸上養殖サーモンの未利用部位活用プロジェクトの一環として、アトランティックサーモンの陸上養殖施設を訪問しました。

本プロジェクトは、静岡県の『令和8年度食のアップサイクル推進ローカルサプライチェーン構築実証事業』の一環として進められており、国分中部株式会社、陸上養殖サーモン事業者であるプロキシマー株式会社、一般財団法人マリンオープンイノベーション機構などの関係者と連携しながら取り組んでいるものです。
『令和8年度食のアップサイクル推進ローカルサプライチェーン構築実証事業』では、これまで静岡県内で十分に活用されてこなかった食品や食材の未利用資源に新たな価値を付加し、地域内での活用や新たな商品・食文化の創出につなげることを目指しています。
安齋ゼミでは、2026年7月1日(水曜日)に国分中部株式会社とのオンライン打合せを行い、サーモンの身以外の内臓・頭・骨・皮など、これまで十分に食品として活用されていない未利用資源をどのように価値化するかについて検討を開始しました。

今回の現地視察では、まずプロキシマーの担当者から、アトランティックサーモンの陸上養殖の仕組みについて説明を受けました。施設では、外部環境の影響を受けにくい閉鎖循環式の養殖システムにより、水温や水質を管理しながらサーモンを育てています。また、年間を通じて安定した品質・数量のサーモンを生産できることから、食品加工の原料としても大きな可能性を持っていることを学びました。
一方で、サーモンは身として利用される部分だけでなく、内臓・頭・骨・皮など多くの未利用資源が発生します。これらは現在もペットフード・魚糞を肥料として活用されていますが、プロジェクトでは、さらに付加価値の高い『人が食べる食品』として活用できないかを検討しています。

特に今回の打合せでは、こうした未利用資源の食品としての活用可能性について意見交換を行いました。これらの未利用部分は、一般的には食品としてほとんど流通しておらず、学生にとっても馴染みのない食材です。その一方で、一定の品質で継続的に確保できる陸上養殖ならではの特徴を生かすことで、新たな商品を生み出せる可能性があります。
3年ゼミ生の山口麻衣さん・磯部愛洋さん・鈴木さくらさんからは、「サーモンの未利用資源を食べるというイメージそのものが一般消費者にはまだない」「どのような味なのか分からないため、まず実際に食べて理解する必要がある」「商品化するだけでなく、なぜ未利用部分を活用するのかという背景やストーリーを伝えることが重要ではないか」といった意見が出されました。
また、SNS等を活用した若い世代への情報発信や、ホテル・レストラン・百貨店などで『ここでしか食べられない商品』として提供する可能性についても議論しました。
今回の視察を通じ、山口さん・磯部さん・鈴木さんは、『未利用=捨てるもの』と考えるのではなく、これまで価値が十分に見いだされていなかったものに新しい価値をつけるという『アップサイクル』の考え方を、実際の生産現場で学ぶことができました。
安齋ゼミでは、財務情報だけでなく、現場の業務・商品・顧客・地域資源などの『非財務情報』を重視し、トヨタの問題解決の考え方を基本として『現地現物』で課題を把握することを大切にしています。今回も、実際の養殖施設を見学し、生産者や食品流通に携わる関係者から直接話を聞くことで、学生自身が課題を発見し、解決策を考える機会となりました。
今後は、山口さん・磯部さん・鈴木さんを中心に、実際にサーモンの未利用資源を確認・試食した上で、学生自身が「食べてみたい」と思える商品について検討します。その後、加工方法・販売先・ターゲット・情報発信方法などを具体化し、関係事業者と連携しながら実証につなげていく予定です。
本プロジェクトでは、2026年12月頃までに学生としての一定の成果をまとめ、2027年2月末の『令和8年度食のアップサイクル推進ローカルサプライチェーン構築実証事業』の成果報告へつなげることを目指しています。また、学生にとっては単年度の活動だけで終わらせず、今後の研究活動や卒業研究にも発展させながら、『未利用資源から新しい商品を生み出し、さらに新しい食文化をつくる』ことについて実践的に学んでいきます。

ページの先頭へ戻る