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フジ物産とバンデロールと協働でマグロの“尾の身”を活用した新商品『マグロ尾の身カツのっぽ』を開発 ― 地元企業と学生のアイデアがつながり、地域発の新しい魅力を発信 ―/造形学部


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造形学部開講科目『デザインシンキングB』(担当:小澤京子非常勤講師)では、デザイン思考を活用して企業の課題解決に取り組む実践的プロジェクト型の授業を展開しています。2025年度は、静岡市清水区に本社を置く総合商社・フジ物産株式会社(以下、フジ物産)と連携し、『フジ物産の知名度向上』をテーマに、学生たちがチームに分かれてアイデア創出から実証までのプロセスに挑戦しました。

バンデロール本社での打ち合わせ

その中で生まれたのが、マグロの希少部位である“尾の身”を使った、片手で手軽に楽しめる『尾っぽパン』のアイデアです。静岡を代表するご当地パン『のっぽパン』とのコラボレーションを構想していましたが、授業期間内での実現は難しく、一度は断念することになりました。

しかし、授業終了後に学生から「どうしてもこのアイデアを形にしたい」という声が上がり、フジ物産からも「面白いからやってみよう」という共感が寄せられたことをきっかけに、『尾っぽパンプロジェクト』が始動しました。学生はフジ物産とともに株式会社バンデロール(以下、バンデロール)へプレゼンテーションを行い、両企業から賛同を得て、“のっぽパン”のバンデロール、マグロの“尾っぽ”のフジ物産、そしてデザイン思考を活用する常葉大学の三者による本格的な商品開発へと発展。2025年11月からイベント会場での限定販売が決定しました。

尾っぽパン市場調査

バンデロールの担当者からは、「のっぽパンは静岡のご当地パンとして長年親しまれてきました。今回、学生さんの柔軟な発想とフジ物産様の取り組みが掛け合わさることで、新しい地域発信ができることを嬉しく思います」とコメントが寄せられました。また、フジ物産の担当者も「この商品をきっかけに、マグロを余すことなく活用する流れを広げ、最終的にはマグロ船の船員さんへの恩返しにつなげたい」と語っています。

未利用部位を活用した食材とご当地パンを掛け合わせた新商品『マグロ尾の身カツのっぽ』がこうして誕生しました。学生代表は、「愛されるご当地パン“のっぽ”と、頭から“尾っぽ”まで愛されたいマグロが出会うことで、双方のチャレンジや尾の身の新たな可能性、つながりを広められればと思います」と意気込みを語りました。
本プロジェクトは、デザイン思考を活用したプロジェクト型学習から派生し、大学教育と地域社会をつなぐ実践的なモデルケースとなりました。今後も、地元企業や地域と連携しながら、継続的な取り組みとして発展させていくことを目指します。

【販売スケジュール】

第 1 弾 大道芸ワールドカップのイベント会場で販売開始!
日時:2025年11月1日(土曜日)~3日(月曜日)
場所:静岡・呉服町名店街『のっぽショップin呉服町名店街』
第 2 弾 マグロの本場・清水港でのイベント限定販売
日時:2025年11月8日(土曜日)、9日(日曜日)
場所:JR清水駅東口広場
第 3 弾 学生主体のイベント『トコハマルシェ』での限定販売
日時:2025年11月23日(日曜日)
場所:大浜公園
第 4 弾 のっぽショップinイオンモール富士宮での限定販売
日時:2026年1月3日(土曜日)・4日(日曜日)
場所:イオンモール富士宮

『マグロ尾の身カツのっぽ』試作品
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