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11年目の地域貢献、造形学部生が大絵馬を制作、静岡浅間神社に奉納しました/造形学部


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年末年始にかけて静岡市葵区の静岡浅間神社に、令和5年の干支「卯(うさぎ)」の大絵馬が設置されました。これは造形学部による地域貢献活動として今年で11年目になります。大絵馬の大きさは高さ3m、幅2.5mです。合津ゼミの活動の一環として、2年生のゼミ生10名が11月中旬よりデザインを考え制作しました。
令和5年の「干支(えと)」の兎、卯年とその考えのもとになる「陰陽五行思想」について調べ、令和5年は「癸卯(みずのとう)」の年であることを知りました。
「干支(えと)」とは、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせた60通りの干支(かんし)からなるものです。そのことから来年は、十干の10番目にあたる「癸(みずのと)」と、十二支の4番目にあたる「卯(う)」の組み合わせで、十干十二支では40番目にあたる「癸卯(みずのとう)」の組み合わせです。
陰陽五行説では、「癸」が水の陰のエネルギーを表し、「癸」は雨や露、霧など、温かく穏やかな大地を潤す恵みの水を表しています。十干の最後にあたる「癸」は、生命の終わりを意味することもありますが、次の新たな生命が成長し始めている状態を意味しています。また「卯」が木の陰のエネルギーを表します。「卯」は穏やか兎の様子から安全、温和の意味があります。また、兎のように跳ね上がるという意味があり、卯年は何かを始めるのに縁起がよく、希望があふれ、景気が回復し好転する良い年になると言われています。
令和5年「癸卯」の年は、「癸」と「卯」の組み合わせから、これまでの努力が実を結び、勢いよく成長し飛躍するような年になると言われています。

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このようなことをデザイン・イメージとして考え願いを込めて、浅間神社の信仰対象である富士山と新年の慶び、めでたさを融合させることを考えました。
先ず信仰対象でもあり、おめでたい象徴として日輪に照らされた赤富士をダイナミックに配置しました。その気高さと神々しさを強調するために、日本古来の文様からイメージしたデザインの金雲を配置し構成しました。また「癸」の水のエネルギー源としての雲と空からの恵みとしての水のエネルギーを文様的に色面として青系でまとめ、絵馬の上部の暖色系と対比さて、絵馬の印象のコントラストを強くし全体を明るい印象の絵馬にまとまました。この鮮やかで明るい印象は、兎の穏やかさと飛び跳ねる軽快さを想像させる効果として考えました。
干支の兎は、はじまりや希望をイメージした白兎とし、二兎(にと)が向き合うことで穏やかさと安全・安心な様子を表しました。たたずむ大地は、温かく力強さを表すため、敢えて抽象的な表現効果を使い違和感を醸し出すことによって兎を目立たせるようにしました。
木のエネルギーと新たな生命の成長、そして新春の慶びと祝いの樹木として、古木の梅の木に満開の紅白梅の花を描き表現しました。絵馬全体の色のバランスから紅梅を多く配置し、青系の寒色と赤系の暖色のバランスに配慮しました。
最後に「謹賀新年」と年号の文字を配置しましたが、学生である私たちの思いとして、持続可能な社会への願いを込め、SDGsのロゴを入れさせていただきました。
以上のように拙い思いや考えかもしれませんが、美術・デザインを通して新たな価値観を提案し地域に貢献する一環として、絵馬を制作いたしました。静岡浅間神社の境内に掲げられました絵馬を一見していただければ幸いです。


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