ふるさとを語る「琵琶湖を抱き、歴史・文化を伝えるまち」/山本早苗講師

本学社会環境学部の山本早苗講師が、ふるさとである滋賀県大津市について紹介しています。
以下、岳南朝日新聞掲載記事です。



私の育った滋賀県大津市は県の南西端に位置する街で、琵琶湖がシンボル。県庁所在地でもあります。地元で「琵琶湖は自分の心を映す鏡」と言われており、幼い頃から心がきれいだと琵琶湖が澄み、心が濁ると琵琶湖も濁ると言い聞かされてきました。古くから伝わる歴史・文化をとても大切にしている街だと感じています。

市内は発展する駅周辺や新興住宅地、近江商人により栄えた昔ながらの街並み、棚田の残る自然豊かな土地とさまざまです。西隣には比叡山を挟み京都市があります。琵琶湖の東にあるシャーレ水ヶ浜とういうカフェからは、琵琶湖とその先にある比叡山を望むことができます。夕日を反射し、一面オレンジ色になった琵琶湖の絶景はお薦め。機会があれば足を運んでください。

また、中心街から車で20分ほど行くとある仰木(おおぎ)という地域には昔ながらの棚田が残り、美しい田園風景を見ることができます。写真家今森光彦さんが紹介したことで全国的に有名になりましたので、皆さん一度は目にしたことがあるかもしれません。

大津市ではありませんが、お隣高島市新旭町の針江区に残る川端も、足を運んでほしい場所のひとつ。集落に水路(川端)が張り巡らされ、それが古くから暮らしの中に残っている貴重な場所です。
食のお薦めはふなずし。人によって好みが分かれますが、卵を持ったフナと、地場の米で作ったふなずしはなんとも言えません。日本酒にもよく合いますよ。また、京都に近いこともあり和菓子もおいしいです。和菓子屋「ともえ」がお薦めです。

遠く離れてもふるさとは常に心の内にあるもの。今ある風景が無くなってしまえば、そこに住む人たちのつながりも失われてしまいます。いつまでも心に残るふるさとであってほしいですね。

(2013年4月28日 岳南朝日新聞掲載)