ゲンジボタルの幼虫を放流

富士市の富士常葉大(大淵)は、自然環境の復元に向け、地元でビオトープの整備に励んでいる。ゲンジボタルの幼虫を独自に育て、河川に放流しているほか、企業との連携も本格化している。

取り組むのは、同大の山田辰美教授のゼミ生ら。6年前に「貴重生物保護増殖研究施設」設け、ゲンジボタルが地中に潜る場所の整備や外来雑種の駆除、ビオトープの生物調査を重ねている。
「生物は環境の変化を教えてくれる」と山田教授。富士市内では、メダカやトノサマガエルが絶滅の危機にひんしているという。昔と比べ、見ることが少なくなったゲンジボタルは、今年は800超の幼虫の生育に成功した。
敷地内にビオトープを持つ旭化成富士支社(鮫島)との連携が進んでいる。毎年、ビオトープに幼虫を放流し、周辺整備を繰り返す。このほど、1年生から3年生の9人のゼミ生らが約200の幼虫を放した。
大石智哉さん(3年)=同市=は「企業の敷地内にビオトープがあるのは新鮮」と整備に励んだ。