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年頭のご挨拶 ― 常葉大学長 西頭 德三

平成27年の常葉大学の目指す方向

 新生、常葉大学が誕生して3年目を迎える今年、本学は「地域社会」との連携に焦点を当てていきたいと考えています。
 グローバル社会と言われる今日、グローバルな視野・考え方を持った人材の育成が大学には求められています。グローバルな視点からみると、世界は多様なローカル(地域)の集まりであり、「地域」のコミュニティの充実なくして真のグローバル化は成しえないと私は考えます。
 今年度常葉大学は、改めて「地域社会」との関わり方を見つめ直し、連携を実践していきたいと思います。
 

地域社会との連携

 常葉大学は、静岡県の東部、中部、西部にキャンパスを擁し、それぞれ地域に密着した教育活動を行ってきました。これから実践していく「地域連携」とは、一般的なボランティア活動に留まらず、地域の方に大学の教育研究活動の成果を還元していこうとするものです。
 具体的には、まず教員の研究活動を知っていただくこと。大学には、さまざまな専門分野の研究をしている教員がおります。常葉大学にはどのようなシーズ(資源)があるのか、教育関係者だけでなく、地域の方々にも知っていただく機会を作っていきます。
 また、地域社会の抱える問題点等を探ることも必要です。少しでも地域のニーズにお応えできるよう、常葉大学を取り巻く地域の問題を知り、本学の教育研究に結びつけていきたいと思います。
 この「地域連携」とは、大学の資源を地域に提供し、地域と大学が一体となって地域を活性化させていくことが目的です。

教育改革の次なるステップ

 統合後、教育の質保証を目指して取り組んできたカリキュラム改善プロジェクトにつきましては、学科ごとのカリキュラムチェックを行ってきました。昨年は、こうした取り組みの経過報告会としてフォーラムを2回実施しました。この報告会では、これまでの成果を体系的に整理することで、新たな発見がたくさんありました。
 このカリキュラム改善プロジェクトは、単なる学部・学科のカリキュラムの改善だけではなく、教員一人ひとりの「教育力」を向上させる良い機会となっています。今年度は「PDCA」サイクルの「C-Check」に重点を置き、次の「A-Action」につなげていきたいと考えております。

 また、全学を挙げて行っていることも本学の強みのひとつ。先に述べた「地域連携」をどうカリキュラム改善に取り込んでいくのか、今後大学として考えていかなければなりません。
 カリキュラム改善に関するフォーラムは、本年度も開催していきます。大勢の方に本学の教育内容に興味・関心を持って頂ければ幸いです。


本年も皆さまにとりまして、良き年となりますよう祈念いたします。

2015年元旦
常葉大学長 西頭 德三