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学長室ブログ

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平成29年度 常葉大学・大学院入学式

平成29年度 常葉大学・大学院入学式

4月6日(木曜日)にグランシップ静岡で開催された、平成29年度常葉大学・大学院入学式の学長式辞をご紹介します。


新入生の皆さん、本日はご入学おめでとうございます。本日、私たち常葉大学は1,922名の新たな仲間を迎えることになりました。本学の教職員を代表しまして、皆さんを心から歓迎いたします。また、ご家族の皆様に対しましても、心よりお喜びを申し上げます。

本日、皆さんを本学に迎えるにあたって、三つのことをお話しさせていただきます。一つ目は本学の教育理念について、二つ目は高校と大学の学びの違いについて、そして最後に皆さんへのお願いです。
まず、一つ目ですが、本常葉大学は皆さんご承知のとおり、10学部19学科、7,000人あまりの在学生を擁する静岡県内最大規模の総合大学です。本学では、学校法人常葉大学の建学の精神である「より高きを目指して~Learning for Life~」を受け継ぎながら、「知徳兼備」、「未来志向」、「地域貢献」の三つの教育理念を掲げ、未来の国や地域に貢献できる人材育成を目指しております。具体的には、専門知識や技術を獲得することはもちろんですが、教養教育やキャリア教育にも力を入れ、社会人に欠かせないコミュニケーション能力や問題解決能力を磨き、「知」と「徳」を兼ね備えた人材育成を目指しています。そして、今日、私たちのかかえるさまざまな課題や困難に真正面から立ち向かい、未来へ向かって解決する未来志向の人材を育てるよう努めております。さらに、本学は静岡県の全域に広がるキャンパスを持つ総合大学として、地域社会や企業と連携しながら、地域の発展成長に貢献する義務があります。その義務を果たすために、地域社会の中枢を担うべき、有能な人材の育成に力を尽くし、地域力を高めていくことも目指しております。地域貢献は決して一地域に限られた狭いものではありません。地域貢献は世界の平和と発展へつながっていく重要な要素であります。といいますのも、地域の発展なくしては、世界の発展も実現しないと思うからです。

その三つの教育理念は本学のロゴマークにも表されております。お手元の教員紹介にありますロゴマークをご覧ください。
Tのマークの緑色は、本学園の建学の精神の基となっております「枝に霜降れど、いや常葉の樹」という常に青々とした葉のイメージでありますが、その深い緑は、常葉大学が最高学府として、さらに奥行きと深みのある伝統を育んでいくという意味を表しております。この深緑は、先に申しました三つの教育理念の最初の「知と徳」を兼ね備えた深みのある豊かな人材の育成を象徴しております。そして、Uの赤は情熱の表明で、それは、未来に向かって熱き志をもって「より高きをめざして」学び続けるという学園の建学の精神と、未来志向という本学の教育理念の双方を象徴しております。その緑のTと赤いUが向かい合っていますが、これは、本学が人々との対話を通して、社会とつながり、地域にひろがるということを意味しております。つまり、「地域貢献」という本学の教育理念もこの向かい合ったTとUに象徴されております。このロゴマークは、本学が人々と「つながり」、人々との輪を「広げ」、新たな価値を「作り出す」知徳を備えた人材を育成し、社会へ、そして未来へ発信していくという本学の三つの教育理念を表したものであります。このロゴマークは、TokohaのTとUniversityのUの組み合わせですが、かたかなのトコハの「ト」と「コ」との組み合わせともなっております。それは、一つのカタチにこだわらない柔軟性と、ユニークな感性と、発信力をめざす本学の姿勢を象徴するものであります。皆さんはほぼ毎日のようにこのロゴマークや色を目にすることになります。その度に、本学園の建学の精神と本学が目指す教育の三つの理念、「知徳兼備」、「未来志向」、「地域貢献」を思い起こしていただきたいと願っております。ロゴマークのことにつきましては、本学のホームページの「大学紹介」のページにも出ておりますので、一度ご覧いただければと思います。
 二つ目のお話しですが、大学は皆さんの姿勢次第で、面白いところにもなり、つまらないところにもなります。つまり大学の価値はみなさんの心がけ次第だということです。大学と高校の大きな違いの一つは、自ら問題を設定し、答えを追及するかどうかという点にあると思います。高校では皆さんは定められた教科書を使って、決められた時間割に従って、与えられた内容をきちんと学んできたと思います。大学の授業も高校と同じように決められた時間に各先生が決めた内容を学ぶ事になります。しかし、大学では与えられたものを土台にして、自ら考え、発展させていく事が必要です。まずは、常識とされていることを一度疑ってみましょう。先入観にとらわれないようにしましょう。そして、さまざまな意見や見方について鵜呑みにしないで、自分で調べてみましょう。そして、その結果得られた自分の考えを、自分自身の言葉で相手に分かりやすく伝えるようにしてみましょう。それが大学の勉強です。座って、授業を聞いているだけでは何の発展もありません。「なんだ、大学なんて、高校と同じじゃないか、つまんない」という感想を持つかもしれませんし、またそう思ったまま卒業していく人もいるかもしれません。それは、四年間、高校生活の延長をしたということであって、大学の求める、自ら考えて、発展させていくという生活を送らなかったからなのでしょう。しかし、聞いた事を土台にして、そこから何かを求めて探求し続けると、次々と世界が広がってきます。大学は個々人のやる気の問題です。単に授業に出て、話を聞いて、知識を吸収するところではなく、主体的に学ぶ場所です。求めれば、求めるほど、世界が広がります。積極的に、どんどん勉強してください。そして、知徳を兼ね備えて、未来に向かって大いに羽ばたいていただきたいと願っております。
 最後ですが、教職員を代表しまして、皆さんにお願いがあります。
 今、大学は主体的に学ぶ場所だと申しました。私たちはそのような学びの場を提供すべく、FD、SDと呼ばれる各種の研修会を開いております。また、皆さんの意見を授業に取り入れて、皆さんと一緒により満足できる授業づくりをするために、授業に関するアンケートもお願いしております。この授業アンケートを通して、皆さんは私たち教員に意見や希望を伝えることができます。私たちは皆さんの授業アンケートに基づいて、日々、授業改善に努めております。授業アンケートは大学の制度となっており、皆さんにはアンケートで自分の意見や希望を述べる権利が与えられております。しかし、権利の裏には義務があることを忘れないで下さい。ぜひ、先生方の話に真剣に耳を傾けてください。先生方と一緒に考えてください。無責任な態度で授業に出て、思い付きでアンケートに意見を記すようなことがあれば、教員と学生の相互の信頼関係は損なわれてしまいますし、アンケートの重みも変わってしまいます。
 今、授業アンケートを例としてお話ししましたが、大学は教員と学生がスクラムを組んでこそ、より良い成果が得られるものと信じております。私たちは皆さんの意見や要求に対して、真摯な態度で応じていきます。どうか、皆さんがより充実した学生生活を送ることできますように、また私たち教員がより良い教育活動ができますように、皆さんお一人お一人の自覚と責任ある行動をお願いいたします。
 少し硬いことを申し上げましたが、常葉大学はとても暖かな雰囲気の大学です。在校生も皆親切ですし、学生の皆さんの仲もとても良好です。先生方も教育熱心で、文字どおり、親身になって指導なさっております。指導は大変に厳しく行われますが、それは皆さんを一人前にしたいという情熱があるからこそのものです。皆さんには私たちを信頼していただき、問題や、悩み事があるときには、一人で悩まないで、遠慮なく、先輩や先生方に相談してください。そして一日も早く大学生活に慣れて、主体的に、前向きに、大いに勉学に励み、また、サークル活動などを通して、存分に学生生活を楽しんでください。
 以上をもちまして、式辞とさせていただきます。

                                             
                                             
                                            平成29年4月6日 常葉大学長 江藤 秀一