浜松医科大学医学部附属病院リハビリテーション部 作業療法士 中村 将人

高校で作業療法士の道を決意

 食べたり、衣服を着替えたり、入浴したりといった生活に必要な活動を「作業」と呼びます。私たち作業療法士は、そうした日常の作業に何らかの問題を抱えてしまった患者さまの心や身体の機能回復を図り、社会復帰をサポートしています。
 医療福祉関係の仕事を目指しはじめたのは、中学生の時。作業療法士という仕事を考えたのは、高校の担任の先生からの紹介があったからです。医療福祉関係の資格が取れる大学を探していたなかで、作業療法についての基本を一から学ぶことができ、患者さまのことを第一に考えた指導をしていると聞き、常葉大学への進学を決めました。
 オープンキャンパスでイキイキした先輩の姿に興味をひかれたのも、きっかけのひとつです。

海外の先進医療に触れられたことは
自分にとって大きな財産に

 大学では、作業療法について4つの領域を学びました。病気や事故などで身体に不自由が生じてしまった「身体障害」、統合失調症やアルコール依存症などの「精神障害」、脳性まひなどの「発達障害」、加齢による「高齢期障害」です。こうした幅広い領域で、作業療法士としての知識や経験を重ねたことで応用力も身についたと感じます。
 中でも、海外研修としてドイツの病院の現場を見られたこと、そこで海外の先進医療に触れられたことは、自分にとって大きな財産になりました。

後進の育成に尽力し
いつかは大学に恩返しを

 リハビリに励む患者さまが回復していく姿を見たり、「ありがとう」といった感謝の言葉をいただいた時には、とてもやりがいを感じます。
 患者さまのより豊かな人生のために、一日でも早い回復をサポートしていきたいと思います。さらにその先の目標は、作業療法という仕事に関わる人を一人でも多く育て、その発展に貢献すること。
 ゆくゆくは、常葉大学の教員となって、大学に恩返しができればと思っています。

地元静岡を支えて行く!地元静岡を支えて行く!

top