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社会連携

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「刺さない鍼」を東京オリンピックで

東京マラソンEXPO 2015の手ごたえ

2015年2月、東京ビッグサイトで開催された「東京マラソンEXPO2015」。にぎわう会場内に開設した「刺さない鍼」という話題性を持った一つのブースが、多くの関心を集めました。刺さない鍼とは静岡県富士市の医療機器メーカー「東洋レヂン株式会社」が開発した、新しい皮膚刺激ツール(SOMANIKS®)のことです。同社からの出展協力依頼を受けた、健康プロデュース学部健康鍼灸学科の沢崎健太准教授、村上高康准教授、心身マネジメント学科の星川秀利准教授、健康鍼灸学科の学生3名が、現地スタッフとして同行。施術したランナーからの驚きの声や感謝の言葉に、確かな手ごたえを感じていました。

健康プロデュース学部健康鍼灸学科の沢崎ゼミと心身マネジメント学科星川ゼミは共同で、刺さない鍼のスポーツへの応用研究に取り組んでいます。沢崎准教授による鍼灸学と星川准教授による運動生理学の2つの観点から捉えた共同研究で、刺さない鍼の有効性を検証するための実験を行い、血中乳酸濃度や心拍数などのデータを測定。刺さない鍼がランニングなど運動後の自律神経のバランスをいち早く整え、運動による疲労回復を促進する可能性を実証、発表しています。 
今回のイベントでは、刺さない鍼というネーミングのインパクトもあってか、その反響は現地スタッフの想像をはるかに上回るものでした。参加した学生は、「とても多くの方に来ていただき、刺さない鍼をより広く周知できたことと、コミュニケーションの重要性を学ぶことができ、よい経験になった」と感想を話しました。研究の紹介とランナーケアによる参加体験型の実習活動は、PRという目的を達成し、一定の評価を得ることができました。確かな手ごたえを感じ、学生の学習意欲を高める上でも貴重な機会となりました。

スポーツや健康への応用を目指して

今回のイベント参加により広範なPRができたとはいえ、鍼はまだまだマイナーな分野です。静岡県内においても、日本平桜マラソンや、しまだ大井川マラソン、浜名湖での国際女子テニス大会などで積んできた経験を活かし、厚みのある展開を期待しています。
「私は鍼灸の専門ですが、スポーツ・体育系大学出身なので特にスポーツの分野で広めたい気持ちは強い。運動生理学の星川先生に効果測定のデータを取得・分析していただき研究を進められる環境は恵まれていますし、なにより楽しい」と沢崎准教授が言えば、星川准教授も、「私にとって鍼は未知の世界。スポーツの現場で刺さない鍼を試し、「これいいね」と言ってくれる人がいることを思うと、スポーツ科学の必要性を感じて研究にも力が入る」と話します。

息の合った2人の准教授が掲げる当面の目標は、2020年の東京オリンピックに参加する選手に刺さない鍼を使ってもらい、結果を出してもらうこと。そして将来的には、スポーツに限らず、健康や美容、ダイエットなど、生活全般に関わるトータルヘルスケアにも貢献できる活動を目指します。新時代の鍼が、社会に新しい価値を生む日は近い。