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「日本フランス語フランス文学会中部支部大会」にて講演/有富智世准教授

信州大学人文学部・松本キャンパスにて9月28日(土曜日)、「日本フランス語フランス文学会中部支部大会」が行われ、本学経営学部の有富智世准教授が、「フランス語教育における教材の有効性 -Web教材の活用・授業実践・自主学習促進・eポートフォリオ・評価-」を題目に講演を行いました。

初修外国語の学習環境を問い直し第二言語教育の充実を図る目的で、2011年度より有富智世准教授(専門:フランス文学/フランス語教育)と社会環境学部の喜久川功講師(専門:教育工学)が共同し、フランス語学習支援システムの研究開発を行ってきました。実現化を目指したのは、「教科書+Web学習教材+eポートフォリオ」の三位一体型教材で、研究成果を日本教育工学会、教育システム情報学会、関西フランス語教育研究会等で発表しつつ開発を進めました。その結果、2013年4月、『navi.frなびふらんせ』を長崎出版株式会社より出版し、これと連動して学べ、さらに独自開発のポートフォリオも搭載したデジタル教材「Web〈なびふらんせ〉」を公開しました。現在は、他の教科書・教材と併用して使用する場合やWeb教材のみで学ぶ独学ユーザーなど、多様なケースに対応し得るよう改良を加え、「web〈なびふらんせ〉2013」として公開しています。

本教材はID登録をすれば誰でも無料で利用でき、学習者が学びたい時に学べるようPCのみならずスマートフォンからも同等の使用を可能にしました。(iOS,Android双方から使用できる語学教材は他に例を見ない)またポートフォリオは、「学習サイクル」の連環の中で学習の記録が自動的に蓄積され、学習過程と習得度を学習者自身が省察しながら語学学習を継続していくシステムを成しています。このようなポートフォリオを備え、先進的な第二言語学習支援システムの構築に至りました。


9月28日(土曜日)開催の「日本フランス語フランス文学会中部支部大会」では、研究成果を中心に以下の内容で講演を行いました。
  • 学習環境:学習者が複数の教材を有機的に繋げて学べる学習環境整備の必要性
  • 教材制作:語学教育研究者と教育工学研究者による共同開発の意義
  • 教材紹介:教科書+Web教材の構成・「学習サイクル」と連動する「ポートフォリオ」の仕組み
  • 授業実践:Web教材の授業時導入例と自主学習促進効果
  • 授業改善:クラス運営における「ポートフォリオ」機能と「クラス設定」機能の活用
  • 自主学習:「ポートフォリオ・ベストプラクティス」機能を使用したフィードバックの可能性
  • 成績評価:「ポートフォリオ」機能の利用

「Web〈なびふらんせ〉2013」http://navifr.jp/
(別ウィンドウで開きます)

『なびふらんせ』
(長崎出版株式会社/ 2013)