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平成24(2012)年度浜松大学卒業式が行われました

平成24(2012)年度浜松大学卒業式・大学院修了式・留学生別科修了式が3月14日(木曜日)、浜松大学トコハホール講堂にて挙行され、卒業生、修了生の計387人が新たなステージでの活躍を誓い、母校を巣立ちました。
式では、中村正義学長が卒業生の代表に卒業証書を手渡し、「大学で築いた友人関係や『真の知』『理性の眼』『人間力』は大きな財産になる」とはなむけの言葉を贈りました。
卒業生を代表し、保健医療学部理学療法学科の米山拓馬さんが、「大学での4年間を心の支えに、つまずきであきらめることなく、まっすぐ進んでいきたい」と答辞を述べました。

卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。

 キャンパスも春の訪れを迎える中、本日ここに、多数のご来賓ならびに保護者の皆さまのご臨席を賜り、平成24年度浜松大学、浜松大学大学院および浜松大学留学生別科の卒業式、修了式をこのように盛大に挙行できますことは私達の大きな喜びとするところであります。本学を代表し、ご出席の皆さまに心より御礼申し上げます。

 卒業生の皆さん、大学院修了生の皆さん、そして留学生別科の皆さん、卒業おめでとうございます。また、長年にわたり皆さんを支えてこられた保護者の皆様にも、心からお慶び申し上げます。

 今年度、このキャンパスを巣立っていきますのは、学部・大学院・留学生別科を合わせ、総数387名に上ります。本学では現在まで約9,500名にのぼる同窓生が社会に出で活躍しております。今日、皆さんを新しく浜松大学の同窓生としてお迎えすることは大きな喜びであるとともに誠に心強い限りであります。
今年度は、保健医療学部が初めての卒業生を出します。長期にわたるきびしい臨床実習に耐えリハビリテーション医療の専門職として成長した皆さんの、これからの活躍に大いに期待しております。
また、本学がその一員となっております学校法人常葉学園には私たち浜松大学を含め、静岡県の東・中・西部にわたり3つの大学と1つの短期大学があります。本学は、この4月より、これら学園傘下の2大学と統合し、新生「常葉大学」として更なる発展を目指し、新たな出発を致します。また、短期大学は、常葉大学短期大学部としてその一員となります。3大学・1短大あわせますと現在まで約5万2千名の卒業生を輩出し、「知」の拠点として、地域社会に少なからず貢献してまいりました。統合により、同じ大学としての学友の輪が更に大きく拡がることになり、皆さんが社会に出てからの大きな支えになることと思います。皆さんには、母校である浜松大学の一員として、また常葉学園の大学の一員として、本学と常葉学園を見守り、その発展にご期待いただきたいと思います。
 
 今日、卒業される皆さんのなかには、67名の留学生も含まれています。留学生の皆さんは異なる文化や習慣の中でさまざまな困難に直面したことでしょう。それらを克服して、初志の目的を立派に成し遂げました。その努力を心から賞讃したいと思います。日本と皆さんの母国との友好・交流の架け橋としてこれからの活躍に大いに期待しております。

さて皆さんは、学生生活を通して、学問はもとより、スポーツやサークル活動、ボランティア活動・社会貢献活動など多くのことに挑戦してきたことと思います。大学は、皆さんのこのような様々な活動や挑戦を「真の知」「生きた知」にまとめ上げ、それを実際の社会の中で応用できる力を身に着け、その根底となる「理性の眼」「人間力」を培うところです。これを「知の鍛錬」といいます。皆さんはこの「知の鍛錬」を通して、専門の学問をはじめ様々な「知」を修得してきました。2年前の東日本大震災においても、本学のボランティアサークルをはじめ多くの学生諸君によって,今日まで被災地への継続的な復興支援活動が行われています。また、昨年に続きこの3月11日には、本学の学生が代表となり、他大学の学生・ボランティア団体の皆さんとともに,鎮魂と復興への願いをこめて、追悼行事「復光キャンドルナイト」を実施しました。これらの活動も「知」の修得による実践の1つとして位置づけることができるものです。

 皆さんの多くはこれから社会に巣立ち、社会人としてまた専門的職業人として活躍することが期待されています。また、大学院に進学してさらに学業を続ける人、研究者の卵として第一歩を踏み出す人もおります。これからの人生において自らの確固たる目的を持ち、浜松大学の卒業生・修了生としての名に恥じないよう努力し、それぞれの目標を達成してください。皆さんが浜松大学で築き上げた友人との絆、「知の鍛錬」を通して修得した普遍的な教養や専門的学問体系を含む「真の知」、「理性の眼」や「人間力」は、大きな財産となることと確信しております。皆さんには、自信と誇りを持って洋々たる前途を切り開いていただきたいと心から願っております。

さて、現代社会は、ITからICTの時代といわれるように、情報・通信技術の急速な進化は、人と人、人と社会、社会と社会との人間関係やコミュニケーションの在り方を大きく変え、社会のあらゆる分野において質的な変化や価値観の多様化をもたらしてきました。私たちはこうした進歩の恩恵を受ける反面、経済や社会に不安定性が生じ、予測が困難な時代となっています。また、私たちのまわりにおいても従来では想像できなかったような事件や出来事が起きています。このような時代において、私たちが本当に満足できる社会を実現するためには、「真の人間関係」を確立することが求められております。
卒業にあたり皆さんに選択理論心理学創設者でありますウィリアム・グラッサー博士のことばを贈りたいと思います。博士は、その著書「選択理論」の中で、あらゆる不幸の源にあるものは不満足な人間関係にある、と述べています。そして「真に満足できる人間関係」を構築するためには、従来のよくありがちな、批判する・責める・文句を言う・罵倒する・脅す・罰する・褒賞で釣る、といったいわば相手を外からコントロールする関係から、傾聴する・励ます・尊敬する・受け入れる・違いを話し合う・信頼する・支援する、という信頼関係に基づく人間関係が求められているということです。
また、これは、近年、人の動機付けに関して、従来の成果主義・信賞必罰的な外的動機付けから、自発性・自律性に基づく内的な動機付けが重要視されてきたことにも表れています。そして、この根底には人間に対する限りない尊厳があります。私たち人間は、自然の織り成す奇跡によって極めて小さな確率で生まれたものであります。人はこの広い宇宙における稀有の存在であり、このことが人間の尊厳の原点であるといえます。皆さんには、社会に巣立とうとする今、このことをぜひ心にとどめておいていただきたいと思います。

浜松大学は、皆さんの母校として、クオリティーの高い大学を目指し、学生、社会、そして教職員の3者が真に満足する大学作りに全学を挙げて取り組んでまいりました。本学では今年度、多少経済が上向いてきたとはいえ、依然厳しい雇用状況の中、現在まで93%を越える諸君の内定が確定しており、学長として心からお喜び申し上げます。指導にあたられました教職員の皆さんに、そして卒業生の皆さん一人ひとりの努力に深い敬意を表したいと思います。

皆さんと浜松大学そして常葉学園との絆は一生続くものです。この都田の地は開かれたキャンパスとして、どんなときでも卒業生の皆さんの来訪を歓迎しております。まだ進路の決まっていない諸君におきましても、本学では、教職員とともに、キャリアサポートセンターへのキャリアカウンセラーの配置やハローワークとの連携などをとおして、卒業生の皆さんを支援する取り組みを実施しておます。気軽にいつでもお立ち寄りください。

あらためまして、卒業生、修了生の皆さんの益々のご活躍とご健康、そして真に満足できる人生を歩まれることを祈念しまして、平成24年度卒業式・修了式の式辞と致します。

皆さん、卒業・修了おめでとう。

平成25年3月14日
浜松大学 学長
中村 正義